IBMの完全自律型エッジAI搭載船、メイフラワー号は、英国のプリマスから米国のプリマスへの乗組員のいない航海に出発した。
この船の名前は、1620年にイギリスのプリマスからマサチューセッツ州のプリマスに巡礼者の移民者を輸送したメイフラワー号にちなんで名付けられたという。400周年を迎え、21世紀のメイフラワー号を建てることが決定された。
メイフラワー2.0号は、最新の技術が取り込まれた真にモダンな船である。オンボードエッジAIコンピューティングにより、船は、多くの場合接続なしで、海の過酷な環境をナビゲートしながら科学研究を実行できる。
「進行中のナビゲーションに関する決定などは完全に任されているため、非常に高度なソフトウェアが搭載されている。他の船、ボート、破片、陸の障害物、さらには海洋生物など、水中のさまざまな障害物や物体を認識するためAIを使用しています。」とIBMのエッジコンピューティング担当副社長兼CTOであるRober High氏は述べている。
IBMが2016年に買収したWeatherCompanyは、メイフラワー2.0号の航海の出発時間帯などについてアドバイスを行ってきた。 今週の初めに、メイフラワー2.0号は出航するために青信号を与えられた。
メイフラワー2.0号のAIキャプテンは、MarineAIによって開発され、IBMの人工知能を使用している。少し面白いことは、カモメが大きな物体のように見え、メイフラワー2.0号がそれらの周りを操縦するのに不必要な行動を取ることにつながるため、AIはカモメを無視するように特別に訓練されなければならなかったことである。メイフラワー2.0号の進捗状況は、IBMのデジタルエージェンシーiXによって構築されたダッシュボードを使用して表示できる。
メイフラワー2.0号の車載カメラからのライブストリームも利用できるが、それは当然のことながら少し動作不安定なところがある。IBMは、困難な環境でのライブストリーミングを専門とするVideosoftと提携し、わずか6kbpsの速度でストリーミングを可能にした。ただし、メイフラワー2.0号が完全に切断される場合があり、最高のアルゴリズムでさえ克服することはできない。
前任者とは異なり、メイフラワー2.0号は風力だけに依存することはなく、バックアップディーゼル発電機を備えた風力・太陽光ハイブリッド推進システムを採用している。新しい船はまた、SATCOM、RADAR、およびLIDARを備えた最先端のGNSS測位システムを支持して、ナビゲーション用のコンパスと海図を使っている。
科学研究用の音響、栄養素、温度、水と空気のサンプラーなど、さまざまなセンサーが搭載されている。エッジデバイスは、接続が利用可能になるまでデータをローカルに保存および分析し、リンクが確立されると、データは陸上のエッジノードにアップロードされる。
レヴィアス株式会社
管理部:担当 キシュ・ゲルゲイ
〒105-0012 東京都港区芝大門2-7-7 4F
TEL: 03-6402-3330
E-mail:info@levias.co.jp
LEVIASにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
開発に関するご相談申し込みはフォームより承ります。